和歌山県のアパートの一室で全身打撲による外傷性ショックのため亡くなった鶴崎心桜さん。虐待の可能性もあるとされ現在も捜査中です。
鶴崎こころさんの母親は林真須美死刑囚の長女でしたが、母親には離婚歴があり心桜さん発見時に居た父親は2番目の養父でした。
父親は自殺未遂により現在療養中ですが、この継父を深堀すると、妻の連れ後を愛する優しい父親ということがわかってきました。
鶴崎心桜の父親は小学2年生の時の再婚相手
【2004年】鶴崎心桜さんの母親(20歳)は妹(林眞須美の次女)の同級生と結婚しています。しかしこの時すでに林真須美には死刑判決が下されていた為、「死刑囚の娘との結婚なんか絶対許さない」と相手の両親に猛反対されてしまいます。
しかし相手の男性は、実家から籍を抜き心桜さんの母親とできちゃった婚をしてしまったことで、親から勘当されてしまいましたーー。
【2005年】心桜さんが生まれたこの年、3件の保険金詐欺事件で滋賀刑務所に服役していた林健治氏(林眞須美の夫)が出所。母親は心桜さんを健治氏に合わせました。
健治氏は心桜さんや父親についてこう語っています。
「そのとき会った心桜ちゃんは、目のぱっちりした可愛い子やった。旦那さんは両親がマンションを経営している地主で、小柄で細身のいい男やったよ。弁当などを運ぶトラックの運転手をしていて、親子3人でメゾネットタイプの綺麗なアパートで暮らしていた」(林健治)
夫はトラックの運転手で両親がマンション経営している地主。もし周りから祝福された結婚だったなら、幸せな暮らしができていたのではないでしょうか。
【2009年】心桜さんが4歳の頃、林真須美の死刑が確定します。するとこの頃から母親の様子に異変がーー。
「お母さんはやっていないと信じても、世間はそうは思ってくれない」
「事件から離れたい。私は幸せになりたい」
「私のまわりの子たちは普通に両親がいて、助けてもらっているのが羨ましい。私にはそれがない」
これまでの人生を嘆き苦しむ母親は、“林眞須美の娘”という呪縛から逃れるように、家族3人で和歌山市のアパートへ引越しました。
【2013年】(心桜さん小学2年生)6月末、児童相談所へ心桜さんに対する虐待相談がありました。これは近所の人からの通報によるものなのか、または父親が相談を持ち掛けたのか不明ですが、この年母親は、駆け落ち同然で結婚した夫と離婚しています。
【2014年】1月、虐待の件は医療機関への相談はなく、一旦解決として処理されますが、その後心桜さんは転校します。
さらに母親は、今回の鶴崎心桜さん殺害現場にいた夫と再婚しています。(文春では再婚の年が書かれていませんが、離婚後間もなく再婚となっていますので、心桜さんの転校などを踏まえると、この年ではないかと推測します)
【2017年】(心桜さん小学6年生)妹が生まれる。
【2018年】(心桜さん中学1年生)「妹の世話をしなくちゃいけなくなったから」という理由で心桜さんは中学校を不登校に。
【2021年】(心桜さん16歳)アパートの一室で倒れているところを発見され、死亡が確認される。
文春で報じれれている内容では、
実は、心桜さんは周囲に「母親はいない」「離婚した」と話し、同級生からは父子家庭と認識されていた。
同級生の母親は「学校の行事に積極的に参加するのは父の役目だった」と語る。
「保護者会やPTAにはお父さんが来ていました。保護者で構成する広報部のメンバーに名を連ねていて、学校の広報誌を作成する際に運動会などの写真撮影を担当していました」(同前)
引用:文春オンライン
実父とは小学校2年生の頃に別れているため、これらの証言は養父の事だと考えられます。
鶴崎心桜の養父は連れ子にも優しかった
心桜さんの同級生から父子家庭と認識されるくらい隠れて暮らしていた母親でしたが、それもこれも「林真須美の娘」であることが原因。
夫もそれを理解し、妻を表立った場所に出さないように協力していました。そして、保護者会やPTAなど学校の行事に積極的に参加するのは、妻では無く心桜さんのため。
心桜さんが学校で好奇の目に晒されることのないように、イジメられることのないように、父親として精一杯頑張っていたのでしょう。養父でありながら心桜さんを実子のように愛し可愛がっていた姿が目に浮かびます。
鶴崎心桜の父親「妻の虐待を止められず自殺未遂」
前の夫と別れる前から心桜さんへ虐待をしていた母親は、再婚しても虐待の手を止めることはなかったようです。
毎日同じジャージで学校に通っていた心桜さんは、同級生からからかわれていましたが、父親には容姿についての気遣いはできません。
本来であれば女性である母親が気にしてあげなければいけないところですが、
「私のまわりの子たちは普通に両親がいて、助けてもらっているのが羨ましい。私にはそれがない」
と嘆いていた母親は、心桜さんにも意図的に同じ思いをさせていたのではないでしょうか。
そしてそのようなことができる神経ですから、表立っていないだけで日常的にも心桜さんを痛め付ける虐待をしていたはずです。
死因は全身打撲による外傷性ショックで、人為的なあざが全身に及んでいた。捜査関係者によると古い時期のものもあり、県警は日常的に虐待を受けていた疑いがあるとみている。
引用:毎日新聞
そんな悲惨な日常を目にしながら一緒に暮らして父親ですが、この父親には暴走する妻を止めることはできなかったようです。
父親は昼間から外をウロウロしているところを目撃されていますので、無職であった可能性があります。心桜さんの学校行事にマメに参加できるのも働いていないから。
文春で一家は“経済的に苦しかった”とあるように、家計を支えていたのは母親ひとりだったのでしょう。父親はプー太郎のため、妻に強く意見をする権利など無かったわけです。
妻の虐待を止めることが出来なかったことで、心桜さんを死なせてしまった父親は、自責の念に駆られ自殺を試みました。
「精神的につらいことがあり、カフェインを服用して首をつろうとしたが失敗した」
自殺に失敗した父親が搬送時に言葉にした「精神的に辛いこと」とは、心桜さんの死ももちろんですが、長い間見てきた妻の虐待の事だったのではないでしょうか。
コメント
心桜さん…なぜ公的な場所に行って助けを求めなかったのでしょうか?
健治さんが優しかったのが救いでしたが。
冤罪だと思いますのに。日本の司法はどうなってるのでしょうか?
死刑と言うだけでみんなの人生を狂わせるんですね