撮り鉄の間では人気の撮影スポットとして知られている、東京都八王子市にあるJR中央本線の「小名路踏切」の近くで、私有地に植えてあった3本の木が切り倒されました。
この場所では、以前から木の隙間から撮影する鉄道ファンが多くいたことから、撮り鉄が切った疑いがもたれています。
3本の木が切り倒される前の状況がわかる画像と動画、撮り鉄が木を切り倒す理由も調査。
小名路踏切の木が切り倒される
3本の木が切られたのは、東京都八王子市にあるJR中央本線の「小名路踏切」のすぐ脇にある民家の植木。この踏切は、普段から多くの撮り鉄が撮影に訪れる人気スポット。多い時には20~30人もの鉄道ファンが集まると言い、YouTubeには小名路踏切で撮影された動画が多数投稿されています。
切り倒された3本の木は、撮影ポイントからは電車を遮るように目の前に植えられていて、三脚を立てて避けて撮影したり、木の隙間から狙う撮り鉄も多かったとのこと。
9日午前6時すぎ、東京・八王子市にあるJR中央本線の「小名路踏切」の近くに住む女性から「植木が伐採されている」と警視庁に通報がありました。
警察官が駆けつけたところ、踏切のすぐそばにある私有地の駐車場に植えられた高さ2メートル余りの木3本が、いずれも根元の付近から切り倒されているのが見つかりました。引用:NHK NEWS WEB
警視庁は器物破損の疑いで捜査をしていますが、状況から見て撮り鉄が撮影の邪魔になるからと、勝手に切ったことは明らか、犯人はすぐに捕まるのではないでしょうか。
切られた木の所有者である60代の女性によると、木は20年ほど前に植えられたもので、亡くなったご主人が植えたものとのこと。ご主人との大切な思い出を、自分たちの身勝手な都合で簡単に切り倒してしまう撮り鉄を許すことは出来ません。
小名路踏切木を切り倒す前の動画「あるだけで目障り」
今回切り倒されてしまった木が映っている、小名路踏切で撮影されている動画で、どのような状況なのかを検証してみます。
動画内の「せまい道路スピード注意」の看板の右側に見える木が切り倒されてしまった木です。
下の画像の赤丸部分ですが、電車の撮影には何の障害にもなっていません。むしろ何も無いよりは緑があった方が雰囲気が出て良いようにすら思えます。
撮影アングルは、下の画像の赤い線と線の間になります。
黄色い部分が3本の木が植えたある場所ですが、撮影のアングルには入っているものの、実際には木の高さもそれほどないため、撮影には影響なし。
ここまで調べてみると、切られた木の何が問題なのかわからなくなってきますが、動画は2017年に撮影されたものなので、今はもっと伸びて撮影の邪魔になっていた可能性もあります。
ただ、私有地に植えた木がどんなに伸びようと、撮り鉄の為に切る筋合いはありません。撮り鉄はとれる範囲で撮影すればいいのです。
ところが撮り鉄にとっては、木が伸びていなくても、動画のように電車を遮っていない状態あっても、電車の脇に移る木は邪魔で許せないようです。
以下の動画では“架線柱(電柱)”を障害物として説明していますが、まさに今回の切り倒されてしまった木と同じ意味として解釈できそうです。
注意)この動画の配信者は、アングルを調整して上手に撮影することを説明している良識ある方です。
木を切った犯人には、この動画で説明されているように撮影アングルで調整するといった意識などありませんでした。ただ邪魔な障害物を排除してしまえばいいといった考えの不届き者です。
小名路踏と切り倒された木の場所
小名路踏切は東京都八王子市西浅川町の住宅街の中あり、高尾駅から徒歩20分前後の場所にあります。高尾〜相模湖間のJR中央本線の踏切で、踏切に向かう途中からは自動車が1台通れるくらいの小道になり、踏切自体は自動車の通行も出来ません。
ストリートビューでは切られる前の3本の木を見ることができますが、どう考えても撮影の邪魔になるようには見えません。
繰り返される撮り鉄のマナー違反・過去には桜の木を伐採
撮り鉄が電車の撮影時にトラブルを起こすニュースは度々聞くことがあり、今では一部の問題のある撮り鉄のせいで、撮り鉄がまともじゃない人間という認識が一般化されてきています。
散々犯罪行為繰り返してきた奴が咎められずに放置されてきた以上、撮り鉄のせいだと思われても仕方ないでしょうね。
いつか禁止になるのを楽しみにしています。
撮り鉄じゃないにしてもどっちにしてもゴミは逮捕でw
木を切ったのは撮り鉄じゃないといった意見もあるようですが、さすがに車も通れないような突き当りのあの場所の木を切る理由が、電車の撮影以外にあるとは考えられません。撮り鉄以外が犯人説は無理があるように思います。
過去には桜の木を切ってしまった撮り鉄もいました。
2013年2月21日にツイッターで被害を訴えたのは、長野県の鉄道会社しなの鉄道の「正式な非公式アカウント」として社員が運用していたツイッターアカウント。
「残念なお知らせです。信濃追分~御代田間の浅間山を望めるカーブ区間に植樹されていた桜の木のうち4本が無残にも切断されてしまいました。植樹されてから数年、初めて花の咲く日を待っていました。切られた枝の先には初めての蕾がついていました」
「もうすぐ咲く桜の木を切ってまで撮影した写真に、何の価値があるというのでしょうか?撮影者の方ご自身に、今一度問いかけていただければと存じます。あなたの首を絞めているのは、あなた自身です」
「桜の木は当社用地内に植樹されていたものです。写真を見ていただければ自然に折れたものでないことはお分かりいただけるかと存じます」
この時も一部の鉄道ファンが、撮り鉄がやったという証拠がないと反発し、しなの鉄道はこのアカウントを通じて謝罪することになりました。
どう考えても撮り鉄以外に犯人がいるわけがないのに、謝罪に追い込まれたしなの鉄道が気の毒でなりません。
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