4月15日に文春オンラインが取り上げるまでずっと隠蔽されてきた北海道旭川市の学校で起きた「廣瀬爽彩さん旭川いじめ自殺事件」。
この事件もようやくネットを中心に広まり、加害者情報が出るなど過熱していますが、国会審議にも上げられ、事実が白日の下に晒されてきてはいます。
しかしテレビなどの主要メディアでは一切取り上げない状況です。
ここではこれまで文春オンラインが伝えてきた、「廣瀬爽彩さん旭川いじめ自殺事件」の10本の記事内容をまとめていきます。
※文春の記事では学校名や教員の名前は伏せられています。
①廣瀬爽彩のイジメ隠蔽を週刊文春が白日の下に晒す
4月15日に載せられた最初の記事では、廣瀬爽彩さんの失踪から発見までの経緯と共に、爽彩さんの心の変化が見て取れる大好きだった絵について書かれています。
凍った状態で発見された爽彩さん
爽彩さんは今年2月13日の夕方18時過ぎに自宅を出たきり行方不明になりました。この日は氷点下17℃以下の極寒の夜だったといいます。
その夜から1か月以上にわたり、家族やボランティアらが捜索を続けたそうですが、爽彩さんは帰らぬ人となってしまいました。
爽彩さんが見つかったのは3月23日、自宅から数キロ以上離れた「永山中央公園」。遊具のひとつである土管の中で発見されましたが、爽彩さんは薄手のパンツとTシャツ、上にパーカーを羽織っていただけという恰好だったそうです。
死因は「低体温症」、爽彩さんの遺体は冷たく、凍った状態でした。氷点下17℃以下の屋外であの薄着では、体力は3時間程度しかもたなかったはずと言われています。
雪によって隠されていた爽彩さんの遺体は、暖かくなって雪解けが始まったことで発見されたといいますが、爽彩さんは長靴も履いておらず、その長靴やリュックもなくなっており、不可解な点もあります。
>>>爽彩さん発見現場は永山中央公園
爽彩さんは失踪した当日、自殺をほのめかすLINEを、友人に送っていましたが、公園に来た経緯や亡くなった状況が不明の為、自殺とは断定されていません。
LINEで自殺をほのめかす
爽彩さんは母親と市内のアパートで2人暮らしでした。
失踪当日の夕方5時ごろ、母親は仕事の為外出しましたが、そのわずか1時間後、警察から母親の携帯に「家の鍵を開けてください」との連絡。ものすごい剣幕だったといいます。
母親が急いで帰宅すると、すでに多くの警察が集まっていて爽彩さんの安否確認を要請されましたが、部屋にはすでに爽彩さんの姿はありませんでした。
爽彩さんは失踪直前に、自殺をほのめかすメッセージを複数の友人に送っていたため、それを見た友人が警察に通報してくれたそうです。
必至の捜索
『きめた』
『今日死のうと思う』
『今まで怖くてさ』
『何も出来なかった』
『ごめんね』
爽彩さんが友人にLINEで送った最後の言葉。
携帯も繋がらずGPSも機能しない状況に、警察犬も投入され、翌日にはヘリコプターでの捜索も実施されました。1万枚ものビラを配り、地元ラジオ局でも呼びかけるなど、出来る限りの手を尽くしましたが爽彩さんを発見することはできませんでした。
いじめを受け大好きな絵も暗いものに変化
小学校の頃までは天真爛漫だった爽彩さんですが、中学に入学するといじめの対象にされてしまいます。それからの爽彩さんは性格も変わってしまい、部屋に引きこもることも多くなったそうです。
部屋からは「ごめんなさい、ごめんなさい」「殺してください」と独り言が聞こえるようになり、「外が怖い」と外出もしなくなりました。
絵を描くことが大好きだでしたが、絵の雰囲気もカラフルなものから、暗い雰囲気に変化してしまう程です。
いじめを受ける前に描いた絵
いじめを受けた後の絵
②廣瀬爽彩さんへの壮絶ないじめの実態
2本目の記事では、爽彩さんの受けた「自〇行為強要」や「わいせつ画像拡散」といった壮絶ないじめの実態と、母親が相談した爽彩さんの担任教師の杜撰な対応があきらかにされました。
いじめのきっかけは公園
爽彩さんの異変に母親が気付き、親族に相談を持ち掛けたのは、爽彩さんが中学に入学して2か月がたった6月とのこと。
「もう元の爽彩ではないんですよね。何て言うんだろう。イジメを受ける前と後の爽彩は、周りの誰が見ても明らかに違ったんです。以前は笑って外に出かけたりして、勉強も好きな子でした。
(中略)
イジメを境に学校にも塾にも行けなくなってしまいました。医者からはPTSDと診断され、やがては自分の部屋に引きこもってしまった。」引用:文春オンライン
イジメグループとの接点は、公園で過ごすことが好きだった爽彩さんがいつも訪れていた児童公園でした。その公園は、付近の小中学生のたまり場だったといいます。
A子との出会い
その公園で知り合ったのは、同じ中学の2学年上の先輩A子。
「最初のうちA子とは、公園で話したり、夜に帰宅してからは音声を繋ぎながらネットゲームをしていたようです。ただ、A子の友人のB男と、近隣の別のZ中学校に通うC男がグループに加わると様子がそれまでとは変わっていきました。夜ゲームをしている時も、わいせつな会話をしながら、ということが増えていったそうです。この頃から、A子、B男、C男らによるイジメが始まったようなんです」
引用:文春オンライン
A子と知り合ってしまったためにB男や、その後A子と共にいじめの主犯格となるC男との関りが出来てしまいました。
最も悪質な生徒C男
爽彩さんらとは別の中学に通うC男は、爽彩さんに対して自〇行為の動画や画像を送るよう要求するようになります。
6月3日にC男から爽彩さんに対して送られたLINEメッセージ。
『写真でもいい』
『お願いお願い』
『(送らないと)ゴムなしでやるから』
C男の要求を、何度も断った爽彩さんでしたが、脅迫めいたメッセージに怯え、自身のわいせつ写真をC男に送ってしまいました。
これをきっかけにA子、B男、C男らのイジメは、さらに露骨になっていき、
「ゴールデンウィークには、深夜4時くらいにB男らにLINEで呼び出された爽彩が、いきなり家を出て行こうとしたところを母親が止めるという出来事もありました。母親がいくら止めても、爽彩は『呼ばれているから行かなきゃ』と、すごいパニックを起こしていた。ようやく引き止めたものの、その後もひどく怯えていたそうです」
引用:文春オンライン
このころの爽彩さんは母親に「ママ死にたい、もう全部いやになっちゃって」と、こぼすこともあったといいます。
イジメはさらにエスカレート
A子は爽彩さんには“自分は味方”と良い顔をしつつ、C男からは爽彩さんのわいせつ画像を入手し、複数の中学生が入っていたグループLINEにその画像を拡散しました。
さらにいじめはエスカレートし、A子らは爽彩さんを児童公園に呼び出し、拡散されている自〇行為を「それ今ここでやれよ。見せてよ」と強要。
“人が来るから”と隣接する小学校のトイレに連れ込む凶悪さ。大勢に囲まれた爽彩さんは従う以外に選択肢はありませんでした。この頃になると爽彩さんは「もう好きにして」「わかった」と抵抗する気力も失っていたといいます。
ちなみにこの時いたメンバーは、A子・B男・C男に加え、C男と同じ中学校のD子・E子、さらに公園で遊んでいた小学生たちでした。
ひどすぎる担任の対応
爽彩さんのお母さんは、娘の異常な様子を心配し、4月に1回、5月に2回、6月に1回、中学校の担任教師に「娘はイジメられているのではないか」と相談していましたが、
「担任の先生からは『あの子たち(A子ら)はおバカだからイジメなどないですよ』『今日は彼氏とデートなので、相談は明日でもいいですか?』などと言って取り合ってくれなかったそうです」
引用:文春オンライン
このひどすぎる対応をした担任が、後にネットで特定されることになる「菅野未里」でした。
③ウッペツ川での自殺未遂
3本目の記事では、旭川の情報誌「メディアあさひかわ」でも取り上げられた、爽彩さんのウッペツ川飛び込み自殺未遂事件の詳細を知ることができました。
ウッペツ川飛び込み自殺いじめ事件
事件は2019年6月22日のこと。たまり場である児童公園のすぐ脇を流れるウッペツ川に、爽彩さんは飛び込みました。
「その日は雨が降っていたんです。夕方6時頃、加害グループのA子、C男、別の中学校の生徒や小学生ら計10人以上がウッペツ川の土手の上に集まった。これは事件後に爽彩の母親が本人から聞いた話ですが、1人の生徒が笑いながら、『今までのことをまだ知らない人に話すから。画像をもっと全校生徒に流すから』などと爽彩に言ったそうです。『やめてください』と爽彩がお願いしたら『死ね』と言われたと……。
『わかりました。じゃあ死ぬから画像を消してください』と爽彩は答えたそうです。しかし、別の生徒が『死ぬ気もねぇのに死ぬとか言うなよ』と煽った。そこから集まった全員に煽られ、爽彩は柵を乗り越え、コンクリートの土手を降り、ついに川へ飛び込んだのです。“自殺未遂”というより、イジメグループたちから逃げるためには川に飛び込むしかなかったのです」
引用:文春オンライン
爽彩さんは川へ飛び込む直前、学校に「助けてください」と連絡、連絡を受けた母親と教員たちは川へ急行します。母親が到着したとき爽彩さんは川から引きあげられていて、ずぶ濡れになりながら「もう死にたい」と泣き叫んでいたといいます。
この時加害者生徒らは、安全な場所から爽彩さんへ携帯のカメラを向けて撮影していました。
警察に嘘をつくイジメ加害者たち
ウッペツ川飛び込み事件は、警察も出動するほどの問題になりましたが、いじめの発覚を恐れた加害者たちは、自分たちの保身の為に警察に嘘の証言をします。
その内容が、被害者家族をさらに冒涜するものでした。
自分たちは「爽彩の友達だ」
「この子はお母さんから虐待を受けていて、虐待がつらいから死にたくて飛び込んだ」
どこまでも腐った連中ですが、この事件をきっかけに、警察は爽彩さんのスマホのデータをチェック。そこからイジメの実態を掴んだことで、旭川中央署少年課は捜査を開始します。
加害者らは携帯を初期化するなど証拠隠滅を図っていましたが、削除していたデータは復元され、彼らが撮ったわいせつ動画や画像の存在が明らかになりました。
加害者生徒らは罰せられず
わいせつ画像を送ることを強要した加害者C男は「児童ポルノに係る法令違反」、「児童ポルノ製造の法律違反」に該当しましたが、当時14歳未満ということで刑事責任を問えず、少年法に基づき「触法少年」という扱いになり厳重注意。
A子、B男、D子、E子と、他のイジメグループメンバーは強要罪にあたるか調べられましたが、証拠不十分で厳重注意処分。
結局加害者たちは誰一人として罰せられることはありませんでした。
加害者は反省どころかさらに爽彩さんを追い込んだ
少年法の下に守られてしまった凶悪犯罪者の加害者少年らは、なんの罰も受けることがなかったことで、反省するどころか、さらに調子に乗ります。
警察の捜査後、すべて削除された爽彩さんの画像や動画でしたが、捜査の翌日には加害者の1人が、パソコンにバックアップしていたデータを戻し、再びチャットグループに拡散したのです。
その後も警察が動き、データの消去をさせても拡散を止めることはできず、画像の流出は続いたそうです。
④加害者たちの証言
4本目では文春記者が加害者生徒や、その親たちに直撃取材した内容が載せられています。しかし加害者たちの言葉からは、爽彩さんに対する贖罪の気持ちを見つけることはできませんでした。
加害者A子
いじめの元凶A子。爽彩さんがA子と知り合うことがなければ、今でも笑って過ごせていたかもしません。
「……いや。あ、(自分も)いた」~誰が指示をしていたか
「あぁ、それはD子が言ってた」~どういう経緯でそうなった
「えぇ? そのときC男もいたから、C男が写真の件の話を出して、じゃあできるならここでやってみろよ、みたいな。確か。それでD子がやれって言った」~あなたがイジメの主犯格だったという証言もあるが
「私ではない。別の中学の子(C男、D子、E子)が私を悪者にしている」~これらの行為をイジメだと思わないのか
「うーん……別にどっちでもないんじゃないです? 本人最初嫌がっていたとしても、どっちにせよ最終的には(自〇行為を)やってるんだから」~爽彩さんがウッペツ川へ飛び込んだ事件について
「あれは(爽彩さんが)自分から飛び込んだ」~どうしてそうなったのか
「どうして? わかんないです。死にたくなったんじゃないですか?」~爽彩さんに「死ぬ気もないのに死にたいとか言うなよ」と言ったか
「それは言いました。」~爽彩さんが亡くなったと知ってどう思うか
「うーん、いや、正直何も思ってなかった」
イジメの指示は自分じゃない、主犯は別の中学の子、いじめじゃない、ここまでならこのレベルの子供が言いそうな言い訳として我慢が出来ますが、自分から飛び込んだ、死にたくなったんじゃないのか、何も思ってない、などは許しがたい暴言。どこまでも腐った人間です。
加害者B男
「C男、D子、E子が『やってほしい』みたいになって、自分とA子はどっちでもよかった。」
「(自〇行為のときは公園に)人が来るから小学校の男女共用のトイレに移動してやらせていた。強要とか脅しはないです」~爽彩さんに自〇行為をさせたことを、イジメと認識しているか
「悪ふざけ」
加害者C男の保護者
「A子さんに『送って』としつこく言われて、(A子に)送っちゃったみたいです。C男はそのあとに画像データをすぐに消していて警察も確認済みです」~自〇行為を強要させた場にもC男君はいましたが
「女の子たちがやったことですよね。うちは男の子なので女子トイレには入っていないし、もう1人の男の子と公園にいたらしいです。」~C男は《(画像を送らないと)ゴムなしでやるから》と爽彩さんにLINEを送ったという証言があるが
「それはないですね。絶対にないです」~爽彩さんは拡散されたわいせつ画像や強要された自〇行為のことがトラウマとなってしまったが
「きっかけにはなったとは思います。うちの息子もすごく反省しました。でも、(爽彩さんが)家出とかを繰り返していたのはご存知ですか? 親とうまくいってなかったそうで息子は爽彩さんに『私は独り』と、相談されていたと聞きました。
A子ちゃんは夜まで公園にいてだらしなかったから、すごく胸騒ぎがして『付き合うのはやめなさい』ってずっと言ってたんですよね。
息子もやってしまったことは悪いですけど、隠れている部分やイジメを認めない人とかたくさんいるので、悔しいのは正直あります」
まさに典型的な「この親にして…」タイプの親子。自分の息子は悪くない、悪いのはA子と爽彩さんとのこと。
人ひとり死んでいるのに、良くも言えたものです。
証言にも明らかな嘘が。B男は男女共用トイレと証言していますが、この親は女子トイレと言っています。文春の記事にも多目的トイレとありますので、自分の都合の良いように捏造しているようです。
この親も教員という噂もありますが、まさかそのようなことがあるとすれば大問題です。
加害者D子の保護者
加害者E子の保護者
B男の保護者も
「子供たちが(事件に)関わる前から、(爽彩さんの)家庭環境にも問題があり、正直全部こっちのせいにされている」
これらの発言から、加害者の親たちも子供と同様に爽彩さんに対する贖罪の気持ちが無いことがわかります。唯一D子の親がまともなようですが、「自分の子どもは偶然その場に居合わせていただけだ」という発言が前提にあります。
⑤北星中学校の杜撰な対応
・廣瀬爽彩さんが2019年4月に入学し~9月まで在籍していたのが北星中学校(A子とB男も学年違いで一緒)
・廣瀬爽彩さんが2019年10月~いじめを受けた後に転校したのは永山南中学校
・C男とD・E子は同じ中学だが学校名は不明
5本目の記事では、爽彩さんやお母さんに対する、当時の担任教師や北星中学校の杜撰な対応が書かれていました。
さらに3月下旬に行われた廣瀬爽彩さんの葬儀には、永山南中学校の校長や担任、クラスメイトも参列しましたが、北星中学の人間は誰一人現れなかったこともあきらかにしています。
北星中学の担任・菅野未里
爽彩さんのお母さんが、担任教師の菅野未里にいじめについて相談していたのは前述したとおりですが、ここでは担任の杜撰すぎる対応も記されていました。
「イジメありますよね? 調べてください」と電話で何度もお願いしても、電話をしたその日のうちに「本当に仲のいい友達です。親友です」という返事が。母親はあまりの返答の早さに、調査はきちんとされていないと疑念を抱いていました。
「(B男は)ちょっとおバカな子なので気にしないでください」「今日は彼氏とデートなので、相談は明日でもいいですか?」といったのも、爽彩さんがゴールデンウィークの深夜に呼び出されて、パニックになってしまった時の事だったそうです。
さらに担任にいじめの相談をした爽彩さんは、加害者生徒には言わないようにお願いしましたが、菅野未里は直接加害者生徒に話をしてしまったのです。
考えられないほど酷い対応。菅野未里は本当に自分が教師である自覚があるのでしょうか。
その後の文春記者による質問にも菅野未里は「学校でのことは個人情報なのでお話することができません」の一点張り、お悔やみの言葉どころか、マスクの下で薄ら笑いを浮かべていたそうです。
弁護士にビビる北星中学校
ウッペツ川事件後の警察の聞き取り調査など、心労の重なった爽彩さんのお母さんは、体調を崩したこともあり、北星中学校との対応には弁護士をお願いすることにしました。
すると、北星中学校側は突然態度を硬化させます。
弁護士の話し合いへの同席は認めず「弁護士が一緒では話すことができない」とわがままを言いだしました。仕方なく母親1人で話し合いに行くと、教頭は「わいせつ画像の拡散は、校内で起きたことではないので学校としては責任は負えない」「加害生徒にも未来がある」と突然言い出します。
さらにC男らの通う中学校の保護者から北星中へ、“爽彩さんへの謝罪の場を設けてほしい”との要請を受け、2校合同での「爽彩さんに謝罪する会」も予定されていましたが、爽彩さん側が弁護士の同席を要請すると北星中学校は、それをまたもや拒否し、「謝罪の会」はC男らの中学校だけで行われることになりました。
しかしC男らの中学校で行われた「謝罪の会」も、謝ったのは表向きだけで、裏では「私たちは見ていただけ」と言い訳していたそうです。
北星中学での「謝罪の会」
それから遅れること2週間。結局は弁護士の同席を認め、北星中でも謝罪の会が行われました。
しかしそれには色々と決め事が設けられ、
- 音声の録音は禁止
- 学校は弁護士が同席するのなら教員は同席しない
- 学校側は場所を貸すだけ
というもの。
そして、その席で母親を驚かせたのがA子の態度でした。
イジメのことを尋ねても『証拠はあるの?』と逆にこちらに突っかかってきたり、足を投げ出してのけぞって座ったりと、とても反省している様子は見られなかった。その様子を見てもA子の保護者は注意することもなく、『うちの子は勘違いされやすい。本当は反省している』と言っていたそうです。
引用:文春オンライン
どっちを向いてもこんなのばかり。旭川市ではこれが普通なのでしょうか。
北星中学では事件後、加害生徒から聞き取り調査をし、冊子にまとめているにもかかわらず、それを爽彩さんの母親に見せることは拒否。弁護士を通して、学校と市の教育委員会に情報開示請求を何度も行っても叶うことはありませんでした。
イジメの実態をあきらかにしたがらない北星中の弁護士拒否などの不可解な行動は、当時定年を間近に控えた、金子圭一校長の指示によるものが大きかったようです。
⑥「いじめは無かった」金子圭一校長
6本目の記事では、北星中学の当時の校長・金子圭一氏の、どうしてもいじめを認めたくない姿が、本人のインタビューと共に書かれています。
爽彩さんには「死にたい気持ちっていうのがあった」
「(ウッペツ川に飛び込んだ事件について)お母さんの認識はイジメになっていると思いますが、事実は違う。爽彩(さあや)さんは小学校の頃、パニックになることがよくあったと小学校から引継ぎがあり、特別な配慮や指導していこうと話し合っていました。
(中略)
でも川へ落ちる2日前に爽彩さんがお母さんと電話で言い合いになり、怒って携帯を投げて、公園から出て行ってしまったことがありました。
何かを訴えたくて、飛び出したのは自傷行為ですし、彼女の中には以前から死にたい気持ちっていうのがあったんだと思います。」
引用:文春オンライン
なんでもかんでもイジメにするな
金子圭一校長は爽彩さんの葬儀には、葬儀場の近くまで行ったが中には入らず外から手を合わせたといいます。
なぜでしょうか、爽彩さんのお母さんに会わす顔がなかったのでしょうか。
「毎年5月にイジメに関するアンケート調査を実施していますけど、(イジメが)あるという結果はあがってないです」~加害生徒への指導は適切に行ったか
「指導する立場ですから。あくまで(学校は)警察ではないので、しっかり指導はしました。」~9月11日の「謝罪の会」への弁護士の同席を拒否しようとしたのは事実か
「それは事実です。教育機関のあるべき姿じゃないです。私たちの学校は被害者と加害者の生徒が絡んでいるんですよ。弁護士がいるなんて子供からしたらどれだけ厳しい状況だと思います?」~9月11日の会はどういう目的で開かれた会だったのか、「指導の場」「謝罪の場」どっち
「最終的には指導の場です。だから謝罪しましょうってなってるんですから」~加害生徒の犯したことは指導でどうにかなる範囲を超えていないか
「相当の問題ですよ。ただ、その問題の背景もすぐさま見ないと。単に現象だけ見ても実際にあったわけですから。たまたまいて(イジメに)絡んだ子もいっぱいいるんですよ。ですから指導はしていますよ」~どの事件に関して、指導を行ったのか
「ですから、その公園で(自〇行為を強要した事件)……。爽彩さんが入院するに至ったことについて、子供の間でトラブルがあったから対応していました」~イジメがあったということか
「さっきから、そこまで至ってないって言ってるじゃないですか」~イジメがあったから指導したのでは
「だから指導しましたよ。ただ、学校としてはその時の場面だけが問題と捉えてなくて、夜中にLINEでやりとりしてたり、それこそ爽彩さんが出て行こうとしたりとかあった。そういう一連のことも加害生徒に指導してたんですよ」~自〇行為を強要すること自体が問題では
「子供は失敗する存在です。そうやって成長していくんだし、それをしっかり乗り越えてかなきゃいけない」~学校の認識として、イジメはなかったという事か
「そうですね。警察の方から爽彩さんにも聴取して、『イジメはありません』と答えてます。」~改めてトラブルがあったのは事実だが、イジメではないということか
「何でもかんでも、イジメとは言えない」
~男子生徒が当時12歳の少女に自〇行為を強要して撮影することは犯罪ではないのか
「当然悪いことではあるので、指導はしていました。今回、爽彩さんが亡くなった事と関連があると言いたいんですか?それはないんじゃないですか」
あくまでもトラブルはあったがいじめは無いという金子圭一氏。得意げに説明していますが、どれもピントのずれた発言ばかり。
金子圭一氏は現在、天下り先である剣淵町の教育委員会にいるようですが、北星中学に赴任する前にいた永山中でも自殺事件などがあったようです。
事件を呼び込む生まれ持っての力があるのか、それとも他になにか問題があるのか。
⑦中山岳教頭がわいせつ画像を所持
文春オンラインが4月15日から報じ続けている廣瀬爽彩さんのイジメ事件の反響を受け、いよいよこの問題を無視することができなくなってきた旭川市は、廣瀬爽彩さんのイジメの実態について再調査をすることを宣言しました。
さらにこの項では、北星中学教頭の中山岳氏による、怪しい行動があきらかにされています。
文春の報道を受け旭川市が動き出す
旭川市の西川市長は教育長に旭川市教育委員会と北星中学校側の対応を改めて調査するよう指示。第三者で作るいじめ防止等対策委員会を設置し、調査を開始する方針を示しました。
ただいじめがあったのは2年も前のこと、爽彩さんの母親は曖昧になってしまった記憶のせいで、誤った証言や誤魔化しなどが起こることを心配しています。
それでも今まで何度お願いしても断られてきた、加害生徒から聞き取り調査をし、冊子にまとめられている情報が開示されることには期待しているようです。
開示請求を断り続けて来た理由は何なのか、学校にとって不都合な事実が書かれているからどうしても見せることができなかったのか。
中山岳教頭わいせつ画像を個人的に所有か
ウッペツ川事件の翌日、爽彩さんの母親は北星中の中山岳教頭に呼び出されました。
「母親は、事件後、爽彩の携帯電話のLINEを確認し、加害生徒にわいせつな画像を送らせられたり、脅されていたことを知りました。そのメッセージについて、警察に相談に行こうとしたのですが、その前にY中学校の教頭にも『こういうものが見つかった』と報告したのです。教頭からは『イジメの証拠はあるんですか? あるなら警察へ行く前に見せてください』と言われ、学校のミーティング教室で爽彩がわいせつ行為を強要されているLINEの画像を直接見せたそうです。」
引用:文春オンライン
すると中山岳教頭は、「写真を撮らせてください。すべて調査します」と言い、自身の携帯電話のカメラを使い爽彩さんのわいせつ画像などすべて、自分の携帯の中に収めました。
しかし、その調査では「いじめは無い」という結果。本当に調査したのか、していないのであれば中山岳教頭は何のために自分の携帯に爽彩さんのわいせつ画像を保存したのか、この学校の闇を感じずにはいられません。
⑧ネットの向こうの友人へメッセージ
8本目の記事では、廣瀬爽彩さんがネットを通じて知り合った友人に宛てたメッセージを紹介しています。
ネットの友人への告白
爽彩さんには、辛い現実を唯一話せる友人がネットの向こう側にいたようです。その友人には自身が受けてきた壮絶ないじめ体験を赤裸々に告白しています。
・外で自〇行為をさせられる。
・お〇電をさせられ、秘部を見させるしかない雰囲気にさせられて見せるしか無かった。
・性的な写真を要求される。
・精神的に辛いことを言われる(今までのことバラすぞなど)etc……
ありまして、、
いじめてきてた先輩に死にたいって言ったら「死にたくもないのに死ぬって言うんじゃねえよ」って言われて自殺未遂しました
どうやら恐喝まがいのこともされていたようですが、ネットで出会えた友人にすべて話すことで心を少しでも軽くし、どうにかして辛すぎる現実を乗り越えようとしていたようです。
⑨爽彩さんを心配していたネットの友人の証言
9本目では廣瀬爽彩さんがネットを通じて知り合った、3人の友人たちの話が紹介されています。
自宅に引きこもりがちになった爽彩さんは、ネットやゲームの世界に夢中になり、そこだけが本当の自分を出せる唯一の場所だったようです。
友人aさん
イジメの件が起こる前の彼女は、本当によく笑い、テンションが高く、話したがりの子だったのですが、あの事件以降は浮き沈みが激しく些細なことでもドーンって沈むようになってしまいました。
引用:文春オンライン
爽彩さんはaさんのことを心から信頼していたようで、自〇行為の強要などいじめについても話していたそうです。爽彩さんは加害者のことを悪く言うことはなく、「自分が悪いから」と話していたといいます。
友人bさん
bさんも爽彩さんの気持ちの浮き沈みの激しさを心配していました。
過去の記憶がフラッシュバックするのか、気分の浮き沈みが激しく、昨年の夏頃が一番荒れていましたね。
(中略)
話をしていても、急に塞ぎこんでしまい、いきなり電話を切られることも何度もあった。『死にたい』という言葉は、多いときで2日に1度は聞いていました。引用:文春オンライン
爽彩さんはbさんに「好きだ」と告白したこともあるといいますが、イジメの話だけはbさんにはしなかったそうです。
爽彩さんは大好きだった絵もbさんに送っています。イジメの後暗くなってしまっていた絵でしたが、bさんへ送った絵の中には、昔のような明るい絵もあったそうです。
友人cさん
cさんはプログラミングに興味があった爽彩さんの先生で、失踪前日まで連絡を取り合っていたそうです。cさんも爽彩さんの情緒が不安定なことは理解していました。
(失踪前日の)2月12日はいつもと同じようにプログラミングの授業をオープンチャンネルで行っていました。彼女に変わった様子はなかったですね。ただ、知り合った当時から情緒がかなり不安定で、今思えばフラッシュバックみたいなことが起きたことが何度かありました。そういうときは授業にならないくらい急に落ちこんでしまうんですね。それが彼女のサインだったのかもしれない
引用:文春オンライン
3人とも爽彩さんのことは心配していたようですが、失踪当日爽彩さんは数名の友人にLINEメッセージを送り携帯の電源を切りました。
『きめた』17時26分)
『今日死のうと思う』17時26分
『今まで怖くてさ』17時28分
『何も出来なかった』17時28分
『ごめんね』17時28分
『既読つけてくれてありがとう』17時34分
爽彩さんの家族は、旭川市の再調査の発表を受け「真相が一刻も早く究明されることを願い、何よりもイジメのない世の中になることを切に願います」と話しました。
⑩臨時保護者説明会
4月22日に旭川市がイジメの再調査に乗り出すことを公表したことを受け、北星中学校では26日、臨時保護者会が開かれました。周りからの圧力が強まったことで、ようやく重い腰を上げたようです。
保護者100名が参加
臨時保護者会は平日の夜に開催されたにもかかわらず約100人の保護者が参加されたそうです。当時の校長は不在のため、爽彩さんが転校後に赴任してきた、現校長の挨拶によって始まりました。
校長は何度も頭を下げ、今後の措置などを説明したといいます。
続いてマイクを持ったのは、中山岳教頭と菅野未里。菅野未里はこれだけの問題を起こしておきながら、今も3年生の担任を任されています。
2人の挨拶は同様で、当たり障りのない謝罪と今後ともよろしくというもの。
保護者の質問にも下を向くだけの菅野未里
保護者からの質疑応答では、菅野未里が担任するクラスの保護者から厳しい言葉が浴びせられます。
質問した母親はまず「亡くなった子の担任だった先生に何を子供は相談するのか? 担任を代えてください」と訴え、涙で声を震わせながらこう続けた。
「担任の先生が(爽彩さんの母親からイジメの)相談を受けたときに『今日わたしデートですから、明日にしてもらえませんか』って言ったというのが報道で出ていますよね。小耳に挟んだ話ですけど、先生がお友達にLINEで『今日親から相談されたけど彼氏とデートだから断った』って送ったっていう話をちらっと聞いたんですよ。本当に腹が立ちました。そういうことも言ったかどうか全部はっきりして欲しいです」
引用:文春オンライン
菅野未里は前に立っていた同僚に隠れ下を向くだけで、何も答えなかったそうです。
中山岳は「自分は無実」
保護者の怒りは当然教頭の中山岳氏にも及びます。
この中途半端な説明会でどれだけみんなが納得すると思いますか。そしてやるからにはきちんと記者会見して、イジメはなかったと言えるくらい胸張っていてくださいよ。教頭先生、生徒のスマホ画面をカメラで撮ったそうじゃないですか。これも第三者委員会じゃなくては分からないことなんでしょうか
引用:文春オンライン
そこだけはどうしても触れられたくなかった中山岳教頭は、何も答えられませんでした。
校長が「この場ではお答えできない」と説明しますが、それでは保護者の怒りは収まりません。別の保護者が、「教頭先生にお話はしていただけないのでしょうか?」とさらに問い詰めます。
すると中山岳氏は、
私の方からお話できることは、第三者委員会の調査の中では、私の知っていることは全て誠実にお伝えさせていただきたいと思っております。1つだけ今回の報道等に関することは、個別の案件に関わることですのでお答えすることができませんが、私自身は法に反することはしていないということはお伝えさせていただきたいと思います。このあと捜査を受けることになるか分かりませんけども、しっかりと対応していきたいと思っております。現段階では私のお話は以上です
引用:文春オンライン
スマホでの撮影についての説明を求めているのに「法に反することはしていない」。なにか心当たりがあるのでしょうか。質問の意図をくみ取れないほどいっぱいいっぱいの様子です。
他にも厳しい質問が飛んだようですが、学校側の回答はどれも煮え切らないもの。保護者からは「(保護者説明会は)まったく意味がなかった」との声が漏れていたといいます。
コメント
書かれてることが事実だとすれば、
生徒たちには しっかりとした処罰を与えて 自分たちのしたことを生涯償わせる必要がありますね
集団化して追い込み、各自が責任逃れして自分のしたことを軽く思ってることから、更生などはしないですし、期待もしません。
学校関係者、校長教頭担任の3人が教育者としての自覚残ってるなら反省の自覚はあると信じるので、残された母親への償い、殺してしまった女子生徒への供養を止められなかった生徒たちと共に生涯続けさせる
市や教育委員会は、1年以上も結論を出せずにいる無責任な解明の意思の無さを反省し、態度をはっきりさせて、母親との和解を早急に話し合うことです
母親には弁護士はついてるようですが、仕事に時間かかり過ぎてるようですので、北海道弁護士会で解明解決を急ぐ重要事案として取り組むことです